心筋症

一生夢を見ていたい。

2/1 11:00 なにわ夫婦八景

無事今年の現場始めを始めることができました。

もう一般人になるところだった(ええがな

今日が初日なのでネタバレだけ気をつけてね!

毎度のことながら内容はないよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンプルに今や人間国宝として知らない人はいない桂米朝さんのお話です。関西に住んでいると、舞台やテレビでよく落語家さんって拝見するんです。子供の頃は松嶋尚美さんと中島知子さんがコンビでやってらしたオセロが出ていた土曜日の朝の番組とか、今はNMB48のメンバーが出ている土曜日の夕方の番組とか、たむけんやロザンが出ている金曜日の夜の番組とか。関西人にとって落語家さんは結構身近な存在かな、と。なので勿論米朝さんのことは知っていたんですが、落語は全く観たことがなくて。(ふぉ〜ゆ〜の辰巳くんの落語くらいしか観たことのないペーペーです)しかもキャストを観たらざこば師匠おるやん!と思い、観劇を決めた次第です。小さい頃ざこば師匠のキャラクターはちょっと怖かったんですけど、なんと言いますか、おらんと物足りひんみたいな麻婆豆腐でいう山椒みたいな存在だな、って自分は思っていて。すごく大好きで。ってこの話はどうでも良いですね笑話の始まりはまだ太平洋戦争が勃発する前の昭和15年から始まります。のちに奥様となる絹子さんを元宝塚の真琴つばささん、師匠の役はドラマで大活躍の筧利夫さんです。つばささんの口から「私は宝塚よりOSSK派やったんで」1幕前半はトップスター駒ひかるなので、華やかさがすごくて、2幕は夫婦になった後のお話だった上、お子さんがいる時代だったのですっかり母の顔というか妻の顔という感じでときめきました。役とは言えあの真琴つばさが3歩後ろを歩いてる、、、!っていう感動が笑筧さんは本人を演じられているのかな?って思うくらい役にハマってらして、めちゃくちゃ引き込んでくるんですよね。想いがすごいダイレクトに伝わってきて、思わず泣いてしまいました。そんなお二人の息子役は長男明(現桂米團治さん)は内くんが、一瞬出てくる明の双子の弟は劇団Patchの田中亨さんという方でした。この双子の弟がめっちゃ面白いんですよね。田中さんが2役演じるのですが、まぁ1人しかいないので、ずっとお互いを探してるんですよね。それを観て明が「あの2人一生会わへんやろ。」って言うんですけど、その言い方がもうシンプルに面白い。会話の流れで言うのでぽろっと言ったボケみたいな感じで。やばいくらい笑ってしまった笑あと、2幕の明が噺家になりたい!と言って子米朝になって3年の時、一人暮らしをしたい、と申し出るんですけど、絹子がそれを反対するんです。けど、師匠は言いたいこと言い。って言って、子米朝の胸の内を聴くんですけど、その後今まで堪えてたことも言って家から出て行くんですけど、その時に縁側から出て、つっかけ履いて行く、みたいな流れっぽいんですけど、つっかけが片足履けなくてちょっと履こうと頑張るんですけど、やっぱり履けなくて最後つっかけ両足を両手に持って2人に拗ねた顔して出て行くんですよ。それがもうシンプルにうちくんだった笑あと、学生時代も演じているので、ちょっと幼い感じを出すためか、返事とか喋り方がちょっと子供っぽいんですけどそれがもううちくん笑普通に可愛すぎて舞台じゃなければ声出てた。←あとOSK日本歌劇団出身の桜花昇ぼるさん。今回OSKを初めて知ったんですけど、シンプルにカッコいい。立ち姿がもうやばい!(やばい)イケメン過ぎておるだけで眼福ってこういうことか、と思いました。あとはなんと言ってもざこば師匠!あの、セリフを覚えてらっしゃらないところがあったのか、暗転前に筧さんに「セリフ覚えてください!」って言われていて思わず笑っちゃったんですが、米團治師匠の手紙のシーンでは、紙を持つ手が震えていて、ちょっと可愛いなぁと思ってしまいました。ざこば師匠があんな近くで観られたのでもう人生悔いないです。笑

 

今回のこのなにわ夫婦八景で思ったのは、米朝師匠はやっぱりいめっちゃ優しさで溢れている人なんだっていうことでした。2幕の最後の方でいつものように絹子と花札をするシーンがあるんですけど、絹子が「チャーチャンが幹で私は花です」みたいなことを言うんですけど、師匠は「あなたが幹で私は咲かせてもらってるんや」みたいなことを言うんです。結婚して39年のことです。39年経っても尚お互いがお互いを尊敬し合っていて、そういう風に言い合えるってすごく素敵だし幸せなことだなぁって。きっとそれだけじゃないかもしれないですが、絹子は「桂米朝に惚れ込んだから」って言うですけど、それだけで隣に居続けられるってすごい良いことだな、って。それに、その想いを師匠も感じ取れていて、絹子に対して感謝の気持ちを口下手って言いつつも伝えられるってすごい素敵だなって。将来自分もこんな夫婦関係築きたいなって思わせてくれるそんな舞台でした。

 

あ!あとこれだけ!最後人間国宝の式に出席する為にお弟子さん達が先に師匠と絹子を見送るシーンで、明が絹子に襟元直してもらうんですけど、普通に息子すぎたし、その後自分の家観てた顔がなんかもう色々込み上げてきて明の覚悟なのかな、と思いました。あとめだかさんと忠志さんの漫才めっちゃおもろかったね。忠志さんの「大きなことはできひんくても小さなことからコツコツと」って笑っちゃったけどちゃんと噛み締めましたよ。