心筋症

一生夢を見ていたい。

12/11 19:00 ドッグファイト

好きなシーンと思ったことを。
ネタバレ含みます。












1幕。
エディにパーティーに行かない?と誘われ
服を選ぶローズ。
ただただ恋する少女でした。
ドッグファイトだということを知らない彼女は
初めてのパーティーで浮かれます。
どの服にしよう、髪型もちゃんとしないと、と
慌てふためきます。
この時エディとローズは初対面です。
初対面の相手にここまで悩む。
ローズはきっとエディに一目惚れしたのだと
思いました。
弾む歌声に悩む顔。
しかしローズは恋だということに
きっと気づいていません。
浮かれながらエディとパーティーに
向かったローズ。
最後まで気づかずある女性に賭けの駒に
されていたと言われ、そこで知るんですね。
本当の意味を。
初めて男の人に誘われて浮かれていたローズは
酷くショックを受けてエディに暴言を吐いて
帰ってしまいます。
自分の部屋には数時間前に自分が
浮かれていた残骸が。
服をベッドの上に積み上げ落とすんです。
ここのローズがもう切なくて。
高揚していた、本人は気づいていませんが、
恋心が(恋心は自分の勝手な解釈ですが)
意図も簡単に崩れてしまった
瞬間と言いますか。
今迄自分に自信がなかったローズには
酷すぎる現実だな、と思いました。

2幕
エディがローズをディナーに誘い、
共に一夜を過ごすまで。
とりあえずラブシーンであんなに
笑ったのは初めてでした。笑
エディはローズに好きだと言うのですが、
出征前夜に言うんですね。
何故もっと早く言ってくれなかったの?と
ローズに聞かれ言う必要ないと思ったと
言っていますが、きっとエディはローズとの
別れが寂しかったんだと思うんです。
じゃないと好きだと言わないと思うし、
自分がエディだったらその後ローズの家で
一夜を過ごそうだなんて思いません。
もしかしたら好きだなんてことも
言わないかもしれません。
でも、エディは言った。
ローズが好きで最期(になるであろう)夜を
純粋に一緒に居たかったんじゃないかなって
思います。
その後に爆笑のラブシーンが
待ってるんですが。笑

ベトナム戦争から帰国しエディが
ローズに会いに行くラストのシーン。
戦地に行ったエディ達ですがエディ以外は
戦死してしまい、エディだけ
サンフランシスコに帰ってきてしまうんです。
この時代の海兵隊を詳しくは知らないので
舞台を通してになりますが、
国の為に死ぬことは栄誉だったと思うんです。
しかし、エディは帰ってきた。
これほどの屈辱はないでしょう。
そんな想いでローズの元に行ってしまいます。
ローズは嬉しかったでしょうね。
生きてるかも分からなかった大好きなエディが
無事帰ってきたんですから。
しかしローズはエディに「残念ね。」と
言います。
そして「おかえりなさい。」と。
本編はこのおかえりなさいで終わりです。
何故残念ね、と先に言ったのか。
屈辱を味わったエディに言う必要は
あったのか。
この一言にいろんな意味が込められていると
思います。
仲間が死んでしまって残念ね。
あなただけ生き残って残念ね。
海兵隊としての任務を遂行できなくて残念ね。
あなたも死ねなくて残念ね。
自分が思ったのはこの4つです。
語弊があることは承知していますが、
純粋にそう思ったので書き留めておきます。
果たしてあの一言にどんな意味が
込められているのか。
最後のおかえりなさいがすごく優しいんです。
孤独なエディには沁みた一言だと思います。
一筋の光のような声でした。

主観甚だしいですがこれにてドッグファイト
感想とさせていただきます。