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心筋症

一生夢を見ていたい。

9/6 15:30 ガラスの仮面

感想

2年前に行きたいと思っていたこの舞台を観れて幸せでした。

 

一つ言い訳だけさせてください。

 

ガラスの仮面、漫画を読んだことがありません。

 

と言うのも、自分は昔から漫画の読み方が分からなくて。

 

これを言うとは?って言われるんですが、自分にとっては漫画ってかなり労力のいる読み物で。

 

コマの進み方が分からない、絵があることで自分の想像力が断たれてしまう、絵を文字を同時にインプットできない。

 

そのため、漫画を読むことが非常に苦手です。

 

そして、舞台に行く時はあらすじを観ないものですから、きっと今日の松竹座でガラスの仮面の内容を知らないのは自分だけだったのではないか、と。

 

そういうことですので、こいつ何言ってんの?みたいな周知のことまで言ってしまうかも知れませんが、話を知らない奴が観るとこうなるんだな、と心の中で嘲笑っておいてください。

 

あらすじは省略します。

 

とにかく、マヤという人間は幸せなのか、不幸なのか。全く分からなくなりました。

 

熱中できるものがあって、一喜一憂できて、大切だと思える人がいて、気づいてはいないけど、愛してくれる人がいて。

 

しかし、演劇以外興味がない。

 

というよりそれ以外には気づいてないというか見えていない気がしました。

 

まっすぐに演劇のことだけを思えるマヤが羨ましくもかわいそうにも見えました。

 

それでこの先この子はどうなるんだろう。って。

 

でも孤独ではないんですよね。そこがまた混乱させてきて。

 

というか勝手に自分が混乱してるんですけど。

 

でも、マヤのような人生を歩んでみたいな、と思いました。

 

次に演者ですが、とにかく素晴らしい!

 

一瞬にして場の空気をクリアにする月影千草役の一路真輝さん。

 

不思議なオーラと含みのある声がもう。一瞬で虜です。

 

いい意味で宝塚を感じさせない、素敵な方でした。

 

速水の秘書を演じてらした水城冴子役の東風万智子さん。

 

東風さんは今までテレビドラマで何度か拝見していて、なんて綺麗な方なんだ、と思っていました。

 

秘書ということで、社長の後ろにそっといて、でも出しゃばるところはしっかり出しゃばって、かなりの量のセリフを捲したてていて。

 

なんというか場面場面でちょっと違った水城冴子が見えた気がしました。

 

そんな秘書を付ける社長速水真澄役の小西遼生さん。

 

はじめましてだったのですが、存在感があって、速水がちょっとどころじゃないくらい不器用な男だったのですが、こんなにスレンダーでイケメンな小西さんが速水って面白いなと思ってしまったのですが、違和感なく、すごく素敵な速水でした。

 

マヤに想いを寄せる人気若手俳優桜小路優役の浜中文一くん。

 

ガラスの仮面は今まで文一くんが出演した作品とは違うテイストの作品だな、と。

 

青春を感じさせる淡い恋心とマヤに振り向いてほしいというちょっとした独占欲がなんとも言えなくて。

 

ここ数年で細かい演技に磨きがかかっている文一くんならではの切ない想いの演技が観れて最高でした。

 

マヤをライバルとしている姫川亜弓役のマイコさん。

 

全く関係ないのですが、身長の高さにびっくりしました。(妻夫木くんの奥様なんですね。)

 

自分の出世を言ってしまえば邪魔をするマヤを嫌がることなく、ちゃんと敗北感を感じ、実力で勝ってやると闘争心に燃える亜弓は常人じゃないな、と思いました。

 

親の名前も通っていて、コネがたくさんあるならなんとしてでも自分が有利に立ちたいと思うのにな、と思った自分がとても醜かったです。

 

劇中で上演されるふたりの王女で演じるオリゲルドは本当に悪い奴にしか観えなくて。

 

あれは姫川亜弓が演じるオリゲルドではなくラストニアの王女の座を狙うオリゲルドでした。

 

そして、舞台荒らしと呼ばれる演劇の才能を持つ北島マヤ役の主演の貫地谷しほりさん。

 

貫地谷しほりさんを初めて観たのは、去年の9月、同じく大阪松竹座で観たもとの黙阿弥でした。

 

その時に彼女は役者としてとんでもない人かも知れないと思っていたのですが、今回で確信しました。

 

本当にとんでもない人でした。

 

なんというか、もう北島マヤでしたし、この役は彼女にしかできない、と漠然と思いました。

 

それくらい彼女の演技に引き込まれました。

 

小さな彼女が誰よりも大きく輝いていました。

 

自分の語彙力の無さが悔しいほどに素敵な役者さんでした。

 

今回ガラスの仮面を観れたことを幸せに思います。

 

乱雑ではありますが、これを感想とさせていただきます。