7/15 18:30 グレイト・ギャツビー
純粋って良くないのかもしれないな、と思いました。
何時ものように何も確認せずに行きました。
話の内容はざっくりですが、完璧だと言われている男が素性を隠し初恋を追いかけた結果、果たしてそれはどうなるのか、といった感じです。
とにかくもうすごい!
メインの女優さんは宝塚と劇団四季の出身だし、脇を固める俳優さんもニシキ舞台でよくお見かけする方ばかりで。
その中に今回ジャニーズJr.の高田翔くんが参加されていましたが、実は今回念願叶って観ることができまして。
ファンの方には申し訳ないですが、彼ジャニーズやったな、、、って思ってしまいました。
歌声も綺麗で、ダンスも綺麗。
水面を滑る白鳥といいますか、しなやかだな、と。
一番素敵、、、!と思ったのが、木村花代さん演じるマートンがひき逃げで殺されてしまい、コング桑田さん演じるジョージが怒りに震えている時に隣にいたミカエル。
あの何とも言えない戸惑いと同情と困惑の感じがフィクションに見えなくて吸い込まれました。
そして今回主演じゃないかと錯覚したニック役の相葉さん。
自分は彼のことをよく知らないのですが、声が素敵ですね。
ハイトーンな声が良い感じに染み込んできてだんだん虜にされるといいますか。
心地良いな、と思いました。
そして、トム役の山口さん。
俳優としてはドラマで良く拝見していたのですが、男らしくて、存在感があり、ダンディな声がもう素敵ですね。
ジェイの素性をバラし、それに怒ったジェイに胸ぐらに捕まれた時の笑い声に少し狂気を感じましたが、そこがまたなんとも言えないかっこよさでした。
そして、ジェイの内くん。
4月ぶりでしたが、やはり変わってました。
低音もビブラートも伸びるようになっていて、でも高音もしっかりしていて。
上記のトムに怒り狂うシーンは本当に別人で、ただただジェイでしたし、最後のデイジーを待っているシーンも一途に想う青年でした。
この舞台のテーマは真実の愛、でした。
ジェイは初恋を想い続け、そして殺されました。
可愛いそうだな、と一瞬思いましたが、ジェイはそれで幸せなんだと思います。
ただただ想い続けただけですから。
愛する人は必ず僕の元にやってくるんだから、と。
素敵な愛ですが、悲しい愛だなとも思います。
真実の愛とは一体なんなのか。
一途に純粋に想うことが愛なのかもしれませんが、自分はそこに真実はあるのか。
真実さえも少し嘘に見えてしまってなかなか面白いな、と思いました。