7/2 16:00 コインロッカー・ベイビーズ
こんなにもワクワクして、考えて考えて、疲れたのは久しぶりかもしれません。
今迄にないくらいの疲労で少し頭が回っておりませんが、忘れてしまいそうなので書き記します。
コインロッカー・ベイビーズは芥川賞作家、村上龍さん原作の小説です。
本は割と好きなほうで、気になったものを見境いなく買ってしまう癖があり、30冊はまだ未読の本が溜まっている状況で。
もちろんこのコインロッカー・ベイビーズも気になり買おうかなと思い数年が経とうとしています。
今回舞台化すると聴き、観てから買おう、と決めたため、おおよそのあらすじのみを頭に入れて観劇いたしました。
単純に思ったのは、人は人によって自分の人生を狂わされることがあるけれど、その狂いから救いだしてくれるのはまた人なんだな、と。
生まれたばかりの人生が母親の手によって狂わされたハシとキク。
そこに手を差し伸べたのはアネモネだったり、Dだったり、ニヴァだったり。
しかし、再び狂わされ。
でも最後は自由を得るんですよね。
人って面白いなぁって思った瞬間でした。
ここからはハシ役の橋本良亮くん、キク役の河合郁人くん、アネモネ役の昆夏美さんについて少し書かせていただきます。
まず、ハシ役の橋本良亮くん。
彼は、もうただただ天然で人懐っこい子犬のようなイメージしかなかったのですが、追い詰めれ、精神的に病んでいく姿はこれ本当にハッシーなの?って思うほどで。
ハシのあどけなさというか、純粋さを残しつつ、でも狂っていくという素直な姿に心を打たれましたね。
キク役の河合郁人くん。
彼がキクとはなんとも不思議な感覚でした。
もちろん彼にもキクのようなクールな一面はあるのですが、ニコリともせず、基本的にローで。
しかし、芯の通った男らしい部分はふみきゅんかな、と。
そしてアネモネと絡むキクはなんともセクシーで少し目のやり場に困ってしまうほどの色気でした。
vanillaをもっと大人にしたといいますか。
あまり適切ではないとは思いますが、ただただエロい。笑
彼女は一度、『ブラッドブラザース』という舞台で拝見したのですが、小さな体のどこからそんな歌声が出るの!?と驚愕したのを覚えています。
今回も力強くて伸びの良い歌声に魅了されました。
キクを一途に想い、信じて待ち続ける姿は、アネモネの花のようで、本当に素敵だな、と。
アネモネは彼女だからこそ成立する役だと思いました。
個人的に思ったこと、考えたことです。
大きく間違っている点の方が多いかと思いますが、これからパンフレット、原作を読んで理解を深めようと思います。
取り急ぎで失礼します。
7/2 11:00 だいこん役者
いつもの如く、ほとんど情報を入れずに行ってまいりました。
まさか地元、和歌山(場所は違いますが)が舞台とは思っておらず、びっくりですね。
4月に観劇した『寝盗られ宗介』同様、旅一座のお話でしたが、こちらの方がコミカルで、理解しやすいかな、と。
1幕は笑いところが満載でずっとニヤニヤしていたように思います。
2幕は大杉漣さん演じる鯉次郎の葛藤や、藤山直美さん演じる辰子の想い、一座の鯉次郎への想いなど、人間的な部分が描かれていてついホロリとしてしまいそうなくらい感動的なお話でした。
言い回しも現代っぽく分かりやすく、すんなり耳に入ってきたという印象でした。
今回、このだいこん役者観劇を決めたのは、関西ジャニーズJr.の浜中文一くんがいるというのもあるのですが、なんと言っても座長役の大杉漣さん。
昔から好きな役者さんで。
一度お目にかかりたいと思っておりましたので、今回行かせていただきました。
とにかく存在感とオーラがすごい。
そこにいるだけで身が引き締まるような、男らしく、しかし優しさの滲む方でした。
それと鯉次郎を支える辰子役の藤山直美さん。
以前テレビで拝見した時はコミカルな大阪のおばちゃん、という印象だったのですが、劇中でもパワフルで笑顔がチャーミング。
それでいていざという時はそっと寄り添い、鯉次郎支える辰子のような強かさのある素敵な役者さんでした。
そして浜中くん。
彼の演技は初作の『ザ・オダサク』から観させていただいておりますが、毎回前作を上回る演技で。
年々彼は俳優としてのスキルと役にあった存在感を身につけていっているのかな、と個人的に思っていて。
今回は一座の若手イケメン役者といった感じの役で出番がかなり多いのですが、ブレることなく見事に演じていらしたと思います。
昔から拝見しているだけあってどうしても先入観を拭いきれないのですが、彼は毎回それ以上の演技を魅せてくださいますので、非常に魅力的だな、と思います。
以上、次の舞台がありますので、擲り書きで失礼致します。