心筋症

一生夢を見ていたい。

10:26 19:00 キャッシュ・オン・デリバリー

 

 

シンプルに面白くないか!?!?!?!?

そんな感じの舞台でした。(うるさい)

ネタバレあるので各々でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなくのあらすじを読んだ時、グレイト・ギャツビーみたいな感じかなって思ったんです。ちなみにグレイト・ギャツビーの感想は過去に書いたので良ければ。(絶対覚えてないだろみたいな感想書いてますが。)人を騙して自分のものにする、みたいな。同様に悲劇なのかなって思ったら普通にコメディだし、初っ端からクスクスと笑いがこみ上げてくるし、気づけば手を叩きそうになるくらい笑ってるしでなんか思ってたのと違う上に面白いね!?!?!?みたいな。笑いが好きな人達が笑いを求めたって感じでした。話の舞台はイギリスのロンドン。電力公社に勤めて「いた」エリック(深澤くん)が2年前に会社をクビになり、求職中に家に社会保障省から電話がかかってきて、あらゆる質問に「はい」と「いいえ」で答えていったら保証金がもらえてそこからズルズルと不正搾取に手染めていっている矢先、エリックの家の2階に間借りしている靴のセールスマンのノーマン(佐久間くん)が巻き込まれた上に協力者にさせられるという話です。めっちゃざっくりですが。

とにかくね、ノーマンの登場がかわいい。友人がくまの天使と言っていてちょっとそれはよく分からないのですが(ごめんな)、白シャツに赤のカーディガンの上に毛布を被っていて、おまけに髪がふわふわという。黒というより茶色って感じでしたが、イギリス人感は出ているな、と思ったし、まず何よりそこでノーマンはちょっと抜けてる人なのかな、と思いました。寒気がするんだと風邪を引いたようだったのに、その服装ですからね笑もしかしたら仕事に行こうと着替えたは良いけど途中でやっぱり無理〜!ってなったのかもしれないですが。怒りかたもちょっと可愛い感じで効果音を付けるならプリプリって感じの怒り方で、ノーマンの人懐っこさが出ているんじゃないかな、と思いました。

エリックは、深澤くんの元々のキャラクターが活かされている役じゃないかな、って思いました。なんというか、深澤くんが取りそうな言動。笑ど頭の社会保障省に電話している時に妻のリンダ(菜那さん)がやってきて、とっさに電話しているのを隠すのにスーツのパンツのポケットに突っ込む感じとか、慌てて人の間に入ったり、扉を開ける時に踏み出す足とか、ちょっとしたところにふっか感があってでも、ずる賢くてその場凌ぎな感じはエリックなんだなって思いながら見てました。エリックって賢いのはバカなのかあんまり分かんない感じなのが良いですよね。きっとそこそこ賢いんだろうけど、そこそこバカなんでしょうね。(解決してない)

そして話のカギなんじゃないかなって思ったジェンキンス(清水さん)がもうただただ面白くて。ジェンキンス社会保障省の人間で、エリックがでっち上げている人物の契約内容のことで署名をいただくためにエリックの家を訪ねてくるのですが、登場からもう面白くて。ちょっとした動きで笑いを誘ってくる感じで。2幕は視界に入るたびなんだかクスクス笑ってしまうっていう事態になっていました。すごく面白かったです。笑コミカルすぎる。ああいう笑いめっちゃ好きです笑

エリックの妻のリンダは、イメージ通りの外国人の妻といった感じかな、と思いました。エリックがひた隠しにしようとしているのをどうして?私とあなたの間には隠し事はなしよね?みたいな感じで詰め寄っていくけれど、エリックに宥められて納得してしまうところとか。そして、ある日戸棚みたいなところでカメラを探している時に、見覚えのない明らかこれで女装するんじゃないか?っていう服装がはいっているダンボールを見つけてしまい、結婚生活指導カウンセラーのチャップマン(狩野さん)に相談するのですが、それがまた拗れていくんですよね〜!リンダはエリックに女装癖があったなんて、、、!とショックを受けるんですが、実際は違って、違うのにエリックとリンダの会話が成り立つから(主語がないので)それがもう面白くて面白くてお腹抱えて笑いました。

そんな2人の誤解といったらあれですが、そのように推理したチャップマンなのですが、この人がいなければこんなことにはなってないのになって部分でもあるのでチャップマンもなかなか重要度は高いかな、と思いました。ほんでちょっと口挟んじゃうからみんなに黙って!って言われる不憫な役なんですけどなんかもう面白くて笑チャップマンが一番関係ないのに巻き込まれた感満載で最高に面白い役ですね。自分があのキャストの中だったらチャップマンがしたいくらい。笑めっちゃ美味しい役だと思う。

エリックがノーマンを死者をしてしまったことでエリックの家にやってくるサラは福祉事務所の人で、ノーマンの息子(これもエリックがでっち上げた嘘)のお手伝いができれば、とやってきます。が、ノーマンは今週土曜日に婚約者のブレンダ(飯塚さん)と結婚式を挙げる予定になっているので勿論子供はいないので追い返そうとするのですが、使命感のある性格っぽくて、なかなか帰ってくれないという。笑背が一番ミニマムなので、演者のみなさんを常に見上げているのですが、エリックと会話して帰らそうと手を引く時、帰りません!って言いながら留まるんですが、エリックの方が力が強いので引きずられる形になるんですね。その引きずられ方がもう今まで観た中で一番綺麗で面白い!笑あんな引きずられ方あります?笑あの場面が一番お気に入りかもしれません笑

そんなサラに呼ばれてやってくる葬儀屋のフォーブライト(殖田さん)はかなりの天然じゃないかな、と。寝室が使えないからって言ってダイニングルームのテーブル使うといいよって言われて普通そのまま受け入れます?笑すごく真面目なのに馬鹿というよりど天然なのかな?みたいな。しかもまたサラとの連携プレーも面白いんですよね。ノーマンの遺体とされているジョージおじさん(佐藤さん)を運ぶ時のストレッチャーの動かし具合とか、エリックが必死で止めるんですけど、もうね、面白い笑(語彙力どこいったんだ?)絶妙なタイミングで出てくるのでそこがもうたまらなかったですね。忘れた頃にやってくるみたいな笑あ!そうやん!フォーブライトダイニングルームおったやん!みたいな。

遺体に最終させられてしまうジョージおじさんはシンプルに言うと一番平和な人。ノーマン同様エリックに巻き込まれた人なんですけど、多分自分が何をしているのか分かってない笑ことの重大さに気づいてる?みたいな。でも、ここでジョージおじさんが分かってないから面白いんですよね笑エリックに言われて頑なに守ってるのに気づいたらジョージおじさんの知らないところでノーマンになってるしでもう最高ですね笑結局何も知らずに洗濯機に突っ込む人です。笑そして、

最後から2人目に登場するのがジェンキンスの上司であるミズ・クーパー。これまた良い役なんですよね〜笑エリックが女装したノーマンだと思い込み、すごい馴れ馴れしくいっちゃうんですよね。そのやりとりが中二っぽくてすごい好きです。多分一番まともなんですけど存在感ありすぎてそっちに目がいくんですけど、結局最後はまともじゃないんかーい!っていう。その罪なかったことにすんのかーい!みたいな笑寛大な人です。

 

結局最後はエリックが自分がついた嘘を回収しきれなくて自分で回収していくんですけど、ついでにリンダが疑ってた女装癖の誤解も解けて、でも犯罪に手を染めていたのでそれも告白し、罪を認めるのですが、ミズ・クーパーによってまさかの社会保障省に勤めることになるっていうまさかの展開で。ただ、気になったのが、今週の土曜日のノーマンの結婚式は無事行われるのか?っていう。ブレンダには生きてること言ってないですからね笑無事行われてほしいです。

嘘から誤解が絡み拗れに拗れたのが今回の話ですが、こんなにも違う話が綺麗に繋がって納得して更に拗れるんだなって思ったし、本人達もまさか違う話をしているとは思えないですよね。その感じがもう絶妙におもしろくて、もっと見ていたかったです。

 

 

昨日の話です。

ちょっと昨日書けなかったので、一人一人の感想もあわせて書いてみました。

久しぶりに面白くてめちゃくちゃ笑いました。

この舞台は主演の2人以外の目線で見ても面白い話だと思うので、あと2、3回行きたいですね笑

ほんとに1回じゃ足りない!!!!!