心筋症

一生夢を見ていたい。

7/20 14:00 BOSS CAT

これは行ってまじで正解だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元々意味分かんねぇなおい、みたいな話がめちゃくちゃ大好きで。過去1で意味の分からない話でたまらなくワクワクしました。このBOSS CATは、童話『長靴を履いた猫』が原作になっているのですが、日本昔話くらいしか馴染みのなかった自分には(もちろんディ○ニーのようなファンタジーなお話も馴染みがないです。)題名を聞いたことがあるくらいで、有名なお話だということは十二分に理解していましたが、内容は知りませんでした。だから楽しかったっていうのもあるんでしょうけど。実際、かなりの着色をしています、と前振りがありましたが、内容が分からなくとも着色されまくっていることは一目瞭然でした。とりにかくジワジワとこみ上げてくる笑いがあって、それが我慢できないっていう。なんて無い動作なんですけどね。最高でした。そして、なんと言っても、猫と京本くんの親和性がめちゃくちゃ良い。パンフレットにパンクファンタジーとしたのは、京本くんのパンキッシュなムードもあるけれど、ペロー(原作者)の文体のオマージュでもある。って書いてあって。京本くんの普段の人間離れした身なりとか、センターで堂々とした振る舞いとか、そういうものが、この話の世界に溶け込んでいて。京本くんが演じていた猫は、人間の言葉が分かって、飛んでもない詐欺師なんですが(人じゃないから詐欺猫かな?)そういうぶっ飛んだ感じも京本くんらしいというか、今猫だった?京本くんだった?みたいな謎の錯覚が起こって今までにない感覚でした。ちゃんと猫なんだけどなぁ。途中で談話みたいな時間が入るのも新鮮だったし、(兄弟役の方が皆さん剣道されてたっていう共通点が見つかりました)高田くんは3役演じられていたのですが、使用人の時は少し子供っぽく純粋な感じで、ウサギの時はコミカルに可愛らしい感じで、姫の時は、女子の内面を見てるかのような野太い感じでパンクでファンキーな話に溶け込んでいて素敵でした。そして、最後に京本くんがこれでお話は終わりです、みたいなあとがきのようなセリフを喋られるのですが、最後に後ろを向いて「おやすみなさいまし。」とおっしゃるのですが、なんか鳥肌立ってしまって。きっとあの猫は、次男と姫が結ばれた後も嘘を重ねていくだろうし、もしかしたら猫自身がオーガになってしまったかもしれない。そのあとのことは落ちた夢の中で知れるかもしれない。最終的には童話を読んでもらった感覚になって至極不思議でした。猫にとって幸せなのか。そんなよく分からないことを考えてしまう作品でした。

 

 

終始何を書いているのかよく分からないですが、それだけ初めから最後まで不思議でワクワクして楽しい作品でした。