心筋症

一生夢を見ていたい。

12/18 19:00 REPAIR〜アナタの人生、修理しませんか?〜

ふぉ〜ゆ〜4人が演じた役について
思ったこと。
以下ネタバレあり。
















ナオキ(越岡)
とんでもない闇でした。
目を離せないくらいに。
あんなに純粋でまっすぐで。
きっと人が好きで寂しがりやで
独りなナオキから目が離せなかった。
自分より車を愛していた父親のせいで
母親はナオキと父親の元を離れ。
それでも父親はナオキに見向きもしない。
それに父親は最期病床で車を頼んだ、と
ナオキの心配より車の心配をします。
そしてナオキは父親に言われた通り
車を守ります。
ナオキは父親を憎んでいない。
それどころかこの車が価値のあるもので
なければ父さんも僕も報われない惨めだ!と。
父親はナオキにとって自分の元を
離れなかった親だから。
車より愛されなかったけれども
自分より愛した車を自分に託した父親だから。
きっとその一つの事実だけで
ナオキは孤独だったのに父親を憎まない。
そんなナオキが悲しくて苦しくて
どうしようもなく痛くなりました。

ダイスケ(辰巳)
チャッカマンのような性格で
人との接し方に少し難のある
今時の男の子。
しかし素敵な夢がある。
きっとダイスケはものすごく優しい子で
情の熱い子なんだろうなと思いました。
言葉より先に手が出そうになる
ダイスケにはダイスケなりの
優しさが滲みでていました。
かつて走り屋でリーダーをしていた
グループを関係ないと言いつつ
本当は気にしていて。
その情の熱さが最後のシーンの
結果なんだな、と。

トオル(福田)
4人の中で一番真面目だと思いました。
バカすぎるくらい素直で真っ白で。
裏切られてることも全く知らない。
しかし俺はみんなとは違うんだと
思っているからかナオキやダイスケの
前ではちょっと上からなんですよね。
でも身の丈に合ってない感じが
ちょっと垣間見えたりして。
頭が良いのに少し言葉を知らない。
上司に裏切られてた直後に
ダイスケからお前もだよ、トオルと
言われ素直に受け入れたのは
ダイスケが信頼されていて翳りがないから
なのかな、と思いました。
あまりにも素直すぎて可愛らしかったです。

マコト(松崎)
マコトにはなかなか複雑な想いを
抱いてしまいました。
松川(徳馬さん)のせいで父親はレーサーを
続けられなくなり、
妹のミク(唯月さん)は声が出なくなった
とずっと思っていて。
尋ねた修理工場が父親とミクの
人生をめちゃくちゃにした松川と知り、
そして松川の元でミクが働いていると知り。
こんな複雑なことがあるのか、と
思いましたが、ミクが必死に訴えている
ところを見るときっと間違いなんだな、と。
しかしマコトは気づかなくて。
きっと憎しみ他なかったんだと思います。
ミクがあんなにもマコトの手を振り払い、
首を縦に振らず、声が出ないから
目で訴えてかけていたのに、
そんなことは気にもせず、帰ろうと
言い続ける。
松川のことがただただ憎いんだ、と。
しかし、松川が悪くないと知り、
今迄抱いていた感情のやり場に困った
マコトに何とも言えない気持ちになりました。

ラストはすごく素敵で。
まだ千秋楽を迎えておりませんので、
細かく書くことは控えますので
矛盾が生じるかとは思いますが、
この修理工場で出会い、今迄それぞれの
人生を生きてきた6人が力を合わせて
もう一度人生をやり直そう!と
笑顔になった瞬間は安堵と言いますか
何とも言えない想いが溢れてきてしまい。
幸せだ、と思ったと同時に少し悲しさも
あって泣いてしまったのですが。
人生をリセットすることはできないけれど
修理(リペア)することはできる、と。
夢を見つけた6人が眩しくて寂しくて。
この舞台は愛、友情、思慕、信頼。
現代では嫌煙されがちな想いを
持ちたいと思わせてくれる、
そんな舞台でした。

乱雑ではありますが、以上で感想とします。