12/28 14:00 フィフティシェイズ!〜クリスチャン・グレイの歪んだ性癖〜
2016年はフィフティシェイズで締めました。
とりあえず、これほどあらすじ読めば良かった、、、と後悔した舞台はありません。いい意味で。
とにかく、言葉を選ばなくて良いなら変態で下品でした。いや、本当に。
今回のこのフィフティシェイズの演出を手がけた河原さんはジャニーズWESTのファンであれば聴いたことがあると思いますが、濵田さんの初主演舞台『市場三郎〜温泉宿の恋〜』を手がけた方で。
何とも素敵な縁だなと思ったのはここだけの話です。
物語は週に1回本を読む会というものを開いている夫との生活に疲れている主婦3人がフィフティシェイズを読もう!というところから始まります。
ここまで爽快かつ大胆に性癖をメインにした舞台って大きく取り上げない日本で今回するべくの演出なんだな、と。
注意事項といいますか、とりあえず心して観てね、みたいな演出って言うんですかね?が要所要所に登場します。
それがまた面白いんですよね。コミカル。
明日が大千穐楽なのでできるだけ内容を伏せていきたいので本当にざっくりとした感想しか言えないんですが、極論、愛って一種類じゃないんだな、と。
初めて恋した人がただとんでもない性癖を持ってただけで、彼も彼女に恋をする、というか。
自分の感覚ですが、クリスチャンはアナにちゃんと恋をしていたように思いました。
本当においまじか、、、みたいな場面が多々あるんです。
しかし、それが面白くて手を叩いて笑ってしまうのは、役者さん達がもうその役でしかなくて。
あんなこと到底真面目にできひんわ!みたいなことを真面目に冷静にされるのがもう不釣合でたまらなかったです。
主演の浜中さんも、今年出ていた舞台は恐らく全て拝見させていただいていると思うのですが、洋物はなかったように思うので、今回新しい一面が見れたかな、と。
歌もダンスもしなやかで力強さを感じるのですが、今回の舞台に綺麗に合っていて、洋物もっとやってほしいな、と。
もちろん、歌舞伎とかも観てみたいんですけどね。
今回この舞台を観て思ったことは、こういう舞台もっと日本でやれば良いのに。ということ。
日本って性の部分は結構タブー視されやすいですよね。
実際この舞台の元になった小説は全世界で1億冊以上の大ベストセラーになっているようで。
しかし、日本では取り上げられていない。
こういうおかしくて面白くてちょっと思春期だね?みたいなコミカルな話ってもっと知るべきだと思うし、そういう話ほど深かったりすると思うんです。
是非、時間がある方は明日で最後ですので、気になった方は足を運んでみても良いかもしれませんよ。
10/13 13:00 ジャニーズ・フューチャー・ワールド
自分的注目してほしいシーン、博多公演との対比集
- Not Enough
この公演は康二が文一くんのお尻を叩くもんだからリズムに合わせて康二にお尻を突き出す、という笑あとは楽器隊がギター2人、ベース1人、ドラム1人増えているので華やかですね。平野のサックスも綺麗に響き渡っています。
- 文一くんソロの平野のバトン
あの儚さ、素敵ですよね。文一くんを時折見つめながらバトンを回す姿は何かこみ上げるものがあります。
- Jr.マンション三味線
これはもう恒例ですよね。あの!三味線を関西が!というところです。みんな一生懸命なのでちょっと親目線になってしまうところでもあります。
- タイタニック『My Heart Will Go On』
内くんの一幕での一番の見せ場だと勝手に思っているところです。あの甘い歌声に存分に酔いしれる個人的にはものすごく贅沢な時間です。
- タイタニック号兄役岸くん
岸くんがもうただただお兄ちゃん。船が揺れて怖がっている弟を抱きしめる岸くんの手がかっこいいのと同時に使命感を感じる瞬間です。博多公演では、ふわっと優しく抱きしめていたように思うのですが、梅田ではしっかり手繰り寄せるかのように抱きしめていたような気がします。
- ヒンデンブルク号記者神宮寺
個人的に一番気になっていたところで。と言うのも博多座では「これを観なくていいところにー!」と高揚していったのがなんだか引っかかってしまい。どういう気持ちであげたのか、、、すごく気になっていたので今回注目していたのですが、今回は「これを観なくていいところに!」と言い切ったので、益々分からなくなりましたが。勝手な推測ですが、その前の大爆発後のレポートが煙で苦しそう、といった感じの言い方をしていたので、最後に声を出し切ったのかな、と。
- 神風特攻隊の岩橋
これは本当に申し訳ない。「突撃します!」って言って落下してるやん!っていうしょうもない関西人のツッコミです。走って、段差を超えるので落下するしかないんですけど、暗転もうちょっと早くても良くない?っていう。笑
- Back Fire岸くん
まず何が良いって、岸くんがキンキを歌っているということ。一瞬にして4年前に戻れます。と同時に4年間の成長を感じる瞬間でもあって。個人的に「さよならは」の「は」の歌い方がオススメです。笑
- 和メドレーの関西
前後しまくってますが。セトリ覚えない人間なのでご了承ください。百花繚乱は胸熱ですね。扇子と傘のパフォーマンスは、これぞジャニーズといった感じで必見です。
- Four Seasons
内くんの甘い歌声に康二と大吾の高音が重なるFour Seasons。子守唄にして毎晩聞きたい程ですね。
- 闇を突き抜けて
見つけてしまいました。闇突きのまつくの表現力が素晴らしい!纏う空気が1人違う!後ろにいるので観え辛いかもしれませんが、是非観ていただきたい。あとは間奏で下手から出てきて手を回るリチャード。妖艶なので是非観ていただきたい。
- ハイジェのいないHiHiJet
最後のHiHiJetですが。ハイジェのいないHiHiJetって、ちょっと大人な雰囲気になると思いません?元気さより落ち着きが勝つというか。そこが素敵で好きだったりします。
- 内くんの「おやすみなさい」
今回ここにお金を払っていると言っても過言ではないです。最後の挨拶で「おやすみなさい。」と言うのですが、あの声で言われちゃうともう永遠の眠りでもいいんじゃないか?と思うほどで。おそらく千秋楽以外は聞けると思いますので、是非表情を含めチェックしていただきたいです。
と、ざっくり書かせていただきました。
今回こういう書き方にしたのは、全体の感想として適切な言葉が見つからなかったから。
博多座では九州男児さんや、高校大学のダンスサークルの方がされていた部分を関西ジュニアが担うということで多少のハードルが上がる分厳しく観てしまったところがあって。
関西ジュニアってもっとなんというか一生懸命でガムシャラでみんながみんなガツガツしていたのにな、と思ってしまい。
関西から離れて初めて関西ジュニアの今の現状を目の当たりにして、少し不安になってしまったというか。
もっと、前に出て欲しいし、メリハリをつけて欲しい、と思いました。
こんなしょうもない奴がこんな偉そうなことを言う筋合いはないのは重々承知なのですが、気になる方は是非自分の目で観ていただきたい。
自担だけを観るのではなく、関西ジュニア全体として観て欲しい。
関西ジュニアはもっと上を目指せるし、もっと素敵になれる。
それは間違いないと思ったので、これからも今の現状に甘んじることなく精進していって欲しいです。
10/8 18:30 Vamp Bamboo Burn!
今迄に観たことのない舞台でどうしたらいいのか分かりませんでした。
どうしても行きたくて、今回富山公演を選んで行ってまいりました。
多少のネタバレ含むかもしれません。
話の内容は本当にタイトル通り。
竹から生まれたかぐや姫の話とヴァンパイアの話。爆発もちゃんと関係ありました。笑
笑いが所々に散りばめられていて、ちょっと昔話な感じは全くない、ポップな物語になっていました。
個人的に、ヤクザの事務所にいるシーンの小池栄子さん、ものすごく面白いので必見です。
そこメインじゃないのにそこにばかり目がいってしまって笑ってしまいます。
そしてかぐや姫のシーンに出てくるのが、まず蛍太郎を演じる神山さん。
彼は生田くん演じる藤志櫻の謂わば家来のような立ち位置で、身分が低い役でした。
しかし、身分が低いからとまぁ若干抑えきれていないのですが、抑えめな性格がかぐや姫に気に入られるのですが、その神山さんがもう面白い。
こういう人現代にもおるよね!みたいな感じのちょっといやらしい感じの人なのですが、うまくそのいやらしさが出ていて、個人的にはツボでした。
次に主役として登場する藤志櫻を演じる生田くん。
とりあえず初っ端麻呂言うてんのに関西弁かーい!みたいな。
平安とは思えないコミカルさが本当に面白くて。
笑いを堪えるのに必死というかもう溢れてましたね。
そして、一番びっくりしたことが、2幕が始まった瞬間、ライブが始まったこと。
フェスということで、曲が始まるのですが、まさか立つと思っていなくて、え、いいの!?とちょっとビビりながら立ち、ちゃっかり踊ってまいりました。
会場に一体感が生まれ、ものすごく素敵な空間でした。
面白いだけじゃない、思わず息を飲むシーンもあって。
そこはクライマックスなので避けますが、皆さん一生懸命で輝いていました。
あとは、車掌役(来世のかぐや姫?)で出ていた徳永ゆうきさん。
鉄道オタクということもあり、電車のアナウンスは完璧でした!
富山電鉄のアナウンスをされていたので、地方によって変えてらっしゃるのだと思います。
声もそっくりだったので、これから行かれる方は是非注目してください。
最後に今回、キーパーソンを演じてらした中村倫也さん。
彼は初めてお目にかかったのですが、とにかく振り幅がすごい広い!
ホストでかっこよく決めた、と思えばキャピキャピしていたり、はたまた斧を振りかざしたりと本当に全部同一人物なの?と思うほどの変わりようでした。
書きたいこと、まだまだたくさんあるのでが、これ以上は結末を言ってしまうことになりかねないので、やめておきます。
取り急ぎ、感想とさせていただきます。
9/30 19:00 縁〜むかしなじみ〜
無意識に4人に重ねて観てしまいました。
こういう友情もの本当に弱いんですよね。笑
人間関係描く、みたいなヒューマン系。
自分好みの話で本当泣きそうでめっちゃ堪えました。
あらすじはネタバレですのでスクロールお願いします。
小さな田舎で育った謂わば幼馴染4人。あることがきっかけで離れ離れになってしまい、3人と1人に別れてしまいます。3人はどんどん廃れて行く自分たちの町を眺めながらある約束を胸に頑張り続けます。そこへ、町の開発が入ることになり、猛反対。そこへ離れ離れになっていた友人が戻ってきて土地を売れと行ってきます。その友人はその開発に関わっていました。さて、4人は町のためにどうするのか。
ざっくりふわっと言うとこういう感じです。
ふぉ〜ゆ〜さんが幼馴染!!!しかも現在の設定29歳!!!!
こんなリアリティなことありますか?ってくらい4人だし、何よりそれぞれの人物が自分が見る限り本人そのもの、なところがあって。
もうふぉ〜ゆ〜として観るしかありませんでした。(いや、勿論いや、役だ役だ、と唱えましたが)
辰巳さん
良毅、不器用ですごく素敵ですよね。全て話すべきなんだけど、話してしまうと3人のためにならないから態と怒るようなことを仕向けて。でも不器用だから上手く伝えられないというか、健太(ザキさん)がまっすぐに受け止めてしまって(恐らくどちらもかなと思いました)どんどん自分を悪者にしちゃって。でもみんなが気づくならって悪者になって。言っちゃえよ!って何回思ったか笑この町が好きで好きだからこそというその気持ちだけで顧みず身を投じれるというのは素敵だな、と。自分が好きなものと好きな人のためにあそこまで自分を犠牲にするではないけど、そういう風にできるって難しいし、勇気のいることだと思います。辰巳さんは細かい演技が綺麗で、今回もその演技が不器用で熱い良毅を引き立てていたのかな、と思いました。
こっしー
まず、言いたいんですけど、和也ってこっしーじゃね?ってこと。自分の中でこっしーって一歩引いて回りを見ている気がするんです。
和也は3人を後ろから見ていて、でもこっしーとは違って1人ではちょっと勇気がでない引っ込み思案というか、慎重な性格なのかな、と。大樹(福ちゃん)の素行を正す時も健太を呼んで2人で説得しようと試みるし、先輩からお金を預かった時も自分の欲より、友人の元に逃げ込んだ。きっと和也はそんなつもりはないでしょうが、なんとなく、ちょっと言ってしまえばビビりなのかな?と。もしそうであればちょっと可愛いかもしれませんが。しかし、健太の熱は和也が冷ましている、というか。一歩引いて見れているから落ち着いて話ができるのかな、と。少し熱くなるところもありますが、そこは和也の人間らしいところなのかな、と。よくうつむいていましたが、そこに和也の迷いや、良毅や町に対する思いがあったのではないかな、と思いました。
福ちゃん
回想シーンの大樹が一番好きかもしれません。中高生の大樹がほんとにその辺にいる子みたいな感じで。とても29歳に見えませんでした。ずっと足をプラプラさせて、ちょっと落ち着きがなくて、ちょっとポケットに手つっこんでかっこつけちゃって。しかし、大樹も大樹で野球が出来なくなり、自暴自棄に走ってしまって。一番少年らしいな、と。夢だけ見ていたのに突然その夢を絶たれ、どうすれば良いのかわからなくて。そのもどかしさなんとも言えないんですよね。周りには相談なんてできないし。一番共感した部分でもあります。大人になって、ばっちゃんの店を必死で守って、そんな矢先に開発で土地を売れ、なんてそんなの受け入れられませんよね。最後、ばっちゃんが自分の好きなことをしなさい、と大樹に言いますが、大樹はばっちゃんの面倒を見るよ、というシーン。ばっちゃんは気持ちだけもらうよ、と大樹に優しく言い聞かせます。そこがもうほんとにおばあちゃんと孫のようで。素敵な関係だな、と思いました。
ザキさん
健太はほんとに素直だな、と思いました。町がほんとに好きで、本人の前では素直じゃないけど親父が好きで彩(田中れいなちゃん)をちょっと意識しちゃって笑嘘がつけないんだな、と。そして町と仲間のためならなんでもする!という勢いだけはすごくあってでも馬鹿正直だから裏目に出ちゃうこともあって、憎めないなぁみたいな可愛らしい青年だな、と思いました。だからすぐ怒りに変わっちゃって。本当は優しいからなんでしょうね。でも、素直に受け止めてしまうからつい怒ってしまう。ちょっと大人になりきれていない部分が、表情や言動に出ていたと思います。とりあえず冒頭でイカ焼きを食べてるシーンは面白かったです。(あれは東京のイカ焼きですね)
今回は席の都合により、一部観えていない部分もあったのですが、それでも十分素敵でしたし、最後のだんない節は力強く、それでいてそれぞれの個性がでていて圧倒されました。
あと少し、公演は残っていますので、怪我なく頑張ってほしいです。
*語弊をかなり含みますがお許しください。
9/24 13:00 ジャニーズ・フューチャー・ワールド
ジャニフワってなんかジャニーズフワフワみたいだね、とか言ってましたが、全然フワフワしてねぇーじゃん!
今年冬に行われたジャニーズ・ワールドのダイジェストであり、12月から来年1月にかけて行われるジャニーズ・オールスターズ・アイランドへの伏線なのかな、と思いました。
話の内容は例年通りです。
今回は悲劇の部分がより分かりやすく書かれていたかもしれません。
悲劇の先にはなにがあるのか、なぜ悲劇ばかりなのか。
九州で考えるからこそだと思いました。
悲劇が起こると人は団結し、明るい未来を作ろうと前を向き始める。
辛いことがあっても手を取り合えばいつかまた笑い合える。
そういうことなのかな、と。
人生はもちろん喜劇ばかりではありません。
悲劇も含め人生です。
今迄の悲劇を見返すことで、13月という喜劇を作っていくというか。
悲劇があるからこそ、輝かしい未来があるんだ、と。
途中なにを言っているのか全くですが。
要は、みんなで手を取り合って明るい未来を作ろうよ!ということですね。
以下、演者の感想です。
今回の東京Jr.はprinceの他に松倉、松田、目黒、森継、増田の5人がいました。
増田は歌メインだったので、平野バックが4人なことが多く、松松を真ん中にもりめぐが両脇を固めるという配置に。
松松の拍を取る大胆なダンスともりめぐの流れるようなしなやかなダンス。
静と動な感じが素敵でした。
松松は全体を大きく見せようと一つ一つの動作が大きく、ダンスをしている印象なのですが、もりめぐは主旋律をなぞるようなダンスをしている印象でした。
対比が面白かったです。
関西からは向井、室、藤原、草間、大橋が付いていたのですが、向井担は行ったほうが良いはすごく納得でした。
向井くんの声がprinceの3人に合っていて、すごく聴きやすかったのと、ジャニフワの関西のセンターとして、立派に務めていたと思います。
突然始まる漫才コーナーには戸惑いましたが、関西の良さが出ていて、prince担や関東担の人達の記憶に残ったのではないかな、と思いました。
princeはやはり3人の団結力がすごい。
1人1人でも十分輝ける3人が集まるとそれぞれを引き立て合うので、長年を共にしただけあるな、と感心しました。
内くんは今回、出番が少ないと言われていたので心していたのですが、想像以上の少なさで。
しかし、プロデューサーでありながら完結するには欠かせない人物で。
Show must go onというセリフにも去年よりは慣れ、まぁまだ違和感はありますが。笑
タイタニック号での歌唱はあの甘い歌声につい聴き入ってしまいました。
そして座長の平野ですが、彼はまだまだ可能性を秘めているな、と思いました。
19歳で博多座の座長を務める彼ですが、まだまだこんなもんじゃないんじゃないか、と。
なんだか物足りなさを感じてしまい。
もっともっと突き詰めていって、彼なりのジャニーズ・フューチャー・ワールドを完成させて欲しいです。
まだ、大阪も残っていますので、これからもっともっと成長していって欲しいです。
9/16 18:00 少年たち
観た感想としては去年の少年たちを観れて良かった、と思いました。
今回の少年たちは、本人たちが台本の段階から加わったということもあり、去年不鮮明だったところが描かれていて、非常に分かりやすかったです。
また、去年と違うのは看守長が存在しておらず、声だけであること。
看守長がいないことで自分のが看守長の目線で囚人である本人達を観れるというのは、なかなか面白いし、後に感情を持っていかれるのはこの部分が影響しているのかな、と。
とにかく2幕にかなり持っていかれました。
去年よりメンバーの関係性やその後が明確になっていたのでなんだかグッとくるものがありました。
以下、メンバーの関係性ごとの感想です。
宮舘と慎太郎
ここの関係性はまさに男の友情といった感じでした。
お互いがお互いを挑発し合うんだけれども認めている部分もあって。
切磋琢磨しながら高めていっているというか。
お互いで奮い立たせて高みを目指す、そんな感じの関係性だな、と思いました。
樹と髙地
2人は同じ施設で育った、謂わば家族同様で。
本当にずーっとニコニコしていて、樹が髙地に合わせてあげている感はちょっと否めなくて可愛らしいな、と思いました。
髙地がこんなにぼけたっけ!?ってくらいぼけてぼけてぼけ倒していたので、樹が必死になって突っ込んでいて、すごくほっこりしました。
阿部と渡辺と佐久間
この3人は出所後TV局に勤めていて。
阿部は前科持ちということに負い目を感じていて、渡辺と佐久間はそんな阿部を支えるも3人は衝突してしまいます。
同じグループで日々活動している3人だからこそなんだかリアルに見えてしまって。
阿部には才能があるから、と上司に頭を下げる佐久間。
弱気になる阿部にだったらお前一人で辞めろよ!と喝を入れる渡辺。
それぞれ優しさがあって、それをちゃんと阿部も感じている。
長い年月を共に過ごしてきた3人だからこそ描けたシーンだったのではないかな、と思いました。
深澤と北斗
この2人は今回も兄弟ということで、前回はほのぼの兄弟だったのですが、今回はちょっとシリアスな部分もあり、兄弟らしさが出ていた気がします。
今回2人が歌う約束の場所。歴代の約束の歌を聞いていたからこそ、正直2人の声に合うの?と思っていたのですが、歌う、というより北斗に言い聞かせるように呟くような歌い方えおする深澤に兄を感じて。
それに応えるように北斗もハモっていって。
一番兄弟らしいな、と思ったシーンでした。
ジェシーと岩本
話のメインと言っても過言ではない2人。
元バンドのメンバーでという設定は前回と同様です。
去年は物足りなさを感じた2人の関係性ですが、出所後が描かれているため、明確となりました。
ジェシーが強制送還される前まで、俺には関係ない、といった態度だったのですが、強制送還されてから一人ジッとジェシーがいたところを見つめていて、やっぱり裏切られたとはいえ、大事な仲間であったことに変わりはないので寂しい気持ちもあるのかな、と。
2幕でもジェシーを想っていることが垣間見れて、でも最後まで素直になれない岩本が少し可愛かったです。
大我
彼は今回大きな役割をしていました。
彼がいることで話が分かりやすく進む、というか。
言ってしまえば、国語の文章問題のテストを満点取った、みたいな分かりやすさでした。
彼が居ることで物語がスルスル進んでいった感覚でした。
マリウス
2幕から登場のマリウスですが、ジェシーと同じ兵隊。
今回の少年たちは彼が戦争を少し分かりやすいものにしてくれたんじゃないかな、と。
もし自分がマリウスの立場だったら。
そう考えると鳥肌が止まりません。
敢えて、若い世代が発信することで、自分達が考える結果になっているのかな、と。
非常にざっくりではありますが、こんな感じです。
今年の少年たちは考えることが多かったので、一度落ち着いてまたゆっくりロスを楽しみながら考えていこうとおもいます。
9/6 15:30 ガラスの仮面
2年前に行きたいと思っていたこの舞台を観れて幸せでした。
一つ言い訳だけさせてください。
ガラスの仮面、漫画を読んだことがありません。
と言うのも、自分は昔から漫画の読み方が分からなくて。
これを言うとは?って言われるんですが、自分にとっては漫画ってかなり労力のいる読み物で。
コマの進み方が分からない、絵があることで自分の想像力が断たれてしまう、絵を文字を同時にインプットできない。
そのため、漫画を読むことが非常に苦手です。
そして、舞台に行く時はあらすじを観ないものですから、きっと今日の松竹座でガラスの仮面の内容を知らないのは自分だけだったのではないか、と。
そういうことですので、こいつ何言ってんの?みたいな周知のことまで言ってしまうかも知れませんが、話を知らない奴が観るとこうなるんだな、と心の中で嘲笑っておいてください。
あらすじは省略します。
とにかく、マヤという人間は幸せなのか、不幸なのか。全く分からなくなりました。
熱中できるものがあって、一喜一憂できて、大切だと思える人がいて、気づいてはいないけど、愛してくれる人がいて。
しかし、演劇以外興味がない。
というよりそれ以外には気づいてないというか見えていない気がしました。
まっすぐに演劇のことだけを思えるマヤが羨ましくもかわいそうにも見えました。
それでこの先この子はどうなるんだろう。って。
でも孤独ではないんですよね。そこがまた混乱させてきて。
というか勝手に自分が混乱してるんですけど。
でも、マヤのような人生を歩んでみたいな、と思いました。
次に演者ですが、とにかく素晴らしい!
不思議なオーラと含みのある声がもう。一瞬で虜です。
いい意味で宝塚を感じさせない、素敵な方でした。
速水の秘書を演じてらした水城冴子役の東風万智子さん。
東風さんは今までテレビドラマで何度か拝見していて、なんて綺麗な方なんだ、と思っていました。
秘書ということで、社長の後ろにそっといて、でも出しゃばるところはしっかり出しゃばって、かなりの量のセリフを捲したてていて。
なんというか場面場面でちょっと違った水城冴子が見えた気がしました。
そんな秘書を付ける社長速水真澄役の小西遼生さん。
はじめましてだったのですが、存在感があって、速水がちょっとどころじゃないくらい不器用な男だったのですが、こんなにスレンダーでイケメンな小西さんが速水って面白いなと思ってしまったのですが、違和感なく、すごく素敵な速水でした。
マヤに想いを寄せる人気若手俳優桜小路優役の浜中文一くん。
ガラスの仮面は今まで文一くんが出演した作品とは違うテイストの作品だな、と。
青春を感じさせる淡い恋心とマヤに振り向いてほしいというちょっとした独占欲がなんとも言えなくて。
ここ数年で細かい演技に磨きがかかっている文一くんならではの切ない想いの演技が観れて最高でした。
マヤをライバルとしている姫川亜弓役のマイコさん。
全く関係ないのですが、身長の高さにびっくりしました。(妻夫木くんの奥様なんですね。)
自分の出世を言ってしまえば邪魔をするマヤを嫌がることなく、ちゃんと敗北感を感じ、実力で勝ってやると闘争心に燃える亜弓は常人じゃないな、と思いました。
親の名前も通っていて、コネがたくさんあるならなんとしてでも自分が有利に立ちたいと思うのにな、と思った自分がとても醜かったです。
劇中で上演されるふたりの王女で演じるオリゲルドは本当に悪い奴にしか観えなくて。
あれは姫川亜弓が演じるオリゲルドではなくラストニアの王女の座を狙うオリゲルドでした。
そして、舞台荒らしと呼ばれる演劇の才能を持つ北島マヤ役の主演の貫地谷しほりさん。
貫地谷しほりさんを初めて観たのは、去年の9月、同じく大阪松竹座で観たもとの黙阿弥でした。
その時に彼女は役者としてとんでもない人かも知れないと思っていたのですが、今回で確信しました。
本当にとんでもない人でした。
なんというか、もう北島マヤでしたし、この役は彼女にしかできない、と漠然と思いました。
それくらい彼女の演技に引き込まれました。
小さな彼女が誰よりも大きく輝いていました。
自分の語彙力の無さが悔しいほどに素敵な役者さんでした。
今回ガラスの仮面を観れたことを幸せに思います。
乱雑ではありますが、これを感想とさせていただきます。